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荷姿の種類とは

 

『荷姿』とは物流用語であり、輸送する時の荷物の外観・梱包状態を表す言葉です。

身近なもので言えば、段ボール梱包された荷物を見たことがある方は多いと思いますが、他にもコンテナ、紙袋、木箱などで梱包されることがあります。

今回は、そんな荷姿の種類についてご紹介します。

 

 

荷姿の種類と特徴

荷姿には様々な種類があります。代表的な荷姿を7つご紹介しますので、自社の荷物をどのように運ぶのかを検討するときの材料にしてください。

 

密閉箱

最も多く用いられており、密閉された箱を使った梱包方法です。

木材や金属の板を貼り合わせて作った箱で、密閉構造になっているので強度が高く、防水性にも優れています。盗難防止効果も高いです。

木製のものは、特に加工がしやすいという特徴があります。輸送実績も問題ありません。

 

 

すかし箱

木材やスチールの板で網目状に箱の形が作られています。

全面が覆われておらず、透かしがある状態なので材料費を削減でき、密閉箱よりも安価で作ることができます。

こちらも、加工しやすい形式です。ただし、防水機能はありません。

 

 

パレット梱包

段ボールなどで梱包された荷物を、パレット上にひとつにまとめて固定する梱包方法です。

形の異なる小さな荷物をひとまとめにできるので、荷崩れを起こしにくいです。

ストレッチフィルム・シュリンク・PPバンドなどで周りを固めますが、透明の保護フィルムで包むことが多いので、梱包後も中身の確認ができ、在庫管理もしやすいというメリットがあります。

 パレットは荷役台ですので、フォークリフトを使って荷物を持ち上げることができます。 

 

 

スキッド梱包

荷物を木箱や包装紙で包まずに、木材やスチールで作られたスキッド(腰下)の上で固定して、床に接しないようにする梱包方法です。

スキッドは、下駄やソリのような特殊な形状をしています。

腰下だけの梱包材なので箱よりも少ない材料で作ることができ、梱包費用を削減できるというのが大きなメリットですが、保護性は低いため取扱いに注意しなければなりません。

また、上部の保護がないことにより段積みができないので、輸送効率が低くなる可能性があります。

 

 

バンドル梱包

鋼線等の頑丈な素材でできたバンドルで結束しただけの梱包方法です。

鉄材・配管・建築用鋼材など、輸送する対象物自体が非常に頑丈で、多少の衝撃では傷つかない場合に使用されます。

梱包費をおさえられる点がメリットです。

 

 

バリア(真空)梱包

防水性に優れたバリア材で覆って真空状態にした梱包方法です。

中にシリカゲル(乾燥剤)を入れることで、湿気を取り除き、湿気による錆びを防止します。

海外輸出に使用されることが多いです。

コストはかかりますが、気化性防錆フィルムを用いたり、窒素ガスを封入したりして、バリア内部の湿気をおさえることもできます。

バリア材には、アルミ製で不透明なメタルバリアの他、湿度調節が可能な透明バリアなどがあります。

 

 

緩衝梱包

エアキャップ・発泡スチロール・発泡シート・気泡シート・片面ダンボール・紙・スポンジ・ゴム・ビニール製バルーンなどの緩衝材を使い、輸送物が損傷しないように梱包する方法です。

緩衝材によって、製品と梱包材の間に詰めたり、製品の形にくりぬいて装着したりといった異なる方法で製品を守ります。

荷物の耐衝撃性を正確に把握したうえで、最適な緩衝材を選ぶ必要があります。

 

 

まとめ

梱包には様々な方法があり、輸送する製品によって最適なものが異なります。

最も重要なのは、製品を安全に運べるかどうかです。

そこにコスト面の考慮をしながら、最適な梱包方法を検討してみてくださいね。

 

京阪神エリアの「輸送・保管・荷役・流通加工」に関してのご相談は、水岩運送株式会社までご相談ください。
https://mizuiwa-un.co.jp/

お客様と共に考えさせていただき、最適なご提案を致します。