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主なロットの種類とは?ロット管理のメリット・デメリットも解説
「ロット」とは製品を管理する最小単位のことですが、ロットと一口でいっても様々な種類があります。ロットの中でもよく使われるもの、そして物流業界で使われるロットについて
ご紹介します。 また、ロット管理を行うメリット・デメリットについてもご紹介しますので、ロット管理を検討している方は是非参考にしてみてください。
ロットの種類
よく使われるロットの種類と、物流業界で主に使用されるロットの種類についてご紹介していきます。
よく使われるロットの種類
ビジネス上で、よく目にするロットについて解説します。
・ 製造ロット
工場や生産ラインの稼働において、1回の稼働で生産できる量を製造ロットと呼びます。この製造ロットによって製品の生産量を調整し、余剰在庫を防止します。
・ 最小ロット
1つや2つだけで販売しても利益にならない場合、生産性とコストの両面から検討し、利益を確保できる量を最小ロットとして設定します。製造、販売をするときの最低限の数量が、この最小ロットです。
・購入ロット
販売をする際の最小単位のことで、販売側が独自に設定し、ロット単位で販売を行います。効率的に利益を生み出すために設定されるものであるといえます。
物流業界で、よく使われるロットの種類
物流工程ごとに管理しやすい数量が異なるため、それぞれの工程でロットを管理します。それぞれのロットについて解説します。
・輸送ロット
製品を輸送する際の最小単位を輸送ロットといいます。
輸送ロットの中でも、貨物量によって大ロット・中ロット・小ロットに分類する場合もあります。
大・中・小のロットの量の目安は、以下の通りです。
大ロット:大型トラック1台が満杯になる程度の貨物量
中ロット:1トン以上で大型トラック1台が満杯にならない程度の貨物量
小ロット:1トン未満の貨物量
・ 配送ロット
製品を配送する際の最小単位を配送ロットといいます 。
顧客ごとに異なる数で受注するのではなく、ロット単位で受注した商品を、ロット単位で配送します。
・保管ロット
製品を保管する時の最小単位を保管ロットといいます。
製品が小さい場合など、1個ずつ保管・管理するのが難しい場合は、ロット単位でラベルをつけたりバーコードをつけたりして、一定のまとまった数量で1つの製品として管理します。
ロット管理のメリット・デメリット
物流工程において、ロット管理をすることのメリット・デメリットをご紹介します。
ロット管理のメリット
・余剰在庫を防ぐ
需要や過去の発注数などから最小の生産ロットを定めることで過剰生産を防ぎ、余剰在庫の発生を防止することができます。在庫が増えると管理コストが増えるだけでなく、在庫処分などの損失が生まれる可能性もありますので、それらを防止できることは大きなメリットといえます。
・在庫管理品質の向上ができる
ロット番号を製品に紐付けて管理を行うことで、在庫管理がしやすくなります。
同じロット内の製品は、同じ場所で同じ製造年月日に製造されているので、製造時期の管理も行うことができます。これにより古い商品から順に出荷をする先入先出を効率的に行うことができ、古い製品の期限切れなどの損失を防止することができます。その他、納品先の情報を紐付けるなどすると、物流工程の確認や管理もしやすいです。
・不良品が特定しやすくなる
ロット管理を行っていると、製造過程や販売後に不良品が発生した時に、ロット番号を確認することで不良品の可能性がある製品が特定しやすくなります。
企業が不良品である可能性がある商品を回収しなければならない場合においては、ロット管理をしていると不良品の可能性がある範囲を限定できるので、対象ロットのみなど、一部の製品のみの回収で対応することができます。このように、ロット管理は大きなリスクヘッジとなります。
ロット管理のデメリット
・発注数量間違いに注意が必要
注文個数が「100」であった場合、1ロットが50であれば2ロットの発注となりますが、誤って100ロット発注してしまうという間違いが発生しやすいです。数値の単位をしっかりと確認しなければなりません。1ロットあたりの数量設定も製品や工程によって異なる点にも、注意が必要です。
・管理項目が増える
在庫管理を効率化できるロット管理ですが、管理項目は増加しますので手間は増えます。
具体的には、ロットごとに保管場所を分けたり、保管ケースにロット番号がわかるシールをはったりする必要があります。データ管理においては、管理システムにロット番号を入力したり、1ロットあたりの数量を最新情報に変更したりといったことが必要です。
まとめ
ロットとは、製品や工程ごとに設定された管理のための最小単位です。
ロット管理を行うことで、在庫管理を効率化でき、品質の向上も見込めます。管理項目が増えることで多少の手間は増えますが、必要なコストであるといえるでしょう。
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