ブログ詳細

Blog

BLOG

EC物流の仕組みとは?課題と解決方法について解説

 

 

インターネットの普及によりインターネットショッピングを楽しむ人が飛躍的に増加し、EC物流の需要は日に日に高まっています。物流に携わる業者としては嬉しいことでもありますが、人材不足などの課題に直面していることも少なくありません。
そこで今回は、EC物流の仕組みをご紹介するとともに、課題とその解決策について解説していきます。

 

 

EC物流とは

 

 

ECとはelectronic commerceの略です。日本語では電子商取引となり、インターネット上で行われる物やサービスの取り引きのことをいいます。インターネットショップはECサイトとも呼ばれ、代表例は世界中に利用者がいるAmazonで、国内では楽天やヤフーショッピングなどがあります。このECサイト運営者が商品を入荷して出荷・配達するまでのプロセスをEC物流と呼びます。それぞれのECサイトでは独自のEC物流を構築しており、より効率的に顧客対応や出荷販売を行えるようにと、しのぎを削っています。

 

一般的なEC物流の流れは以下の通りです。

 

①取扱商品の入荷、検品

②倉庫内の決められた場所に保管

③注文に合わせてピッキング、出荷検品

④商品の形状やサイズに合わせて梱包、流通加工

⑤発送先を登録してて出荷、配送(返品対応も行う)

 

 

EC物流の課題と解決策

 

EC物流では、様々な課題を抱えています。
この章では、課題と解決策についてご紹介していきます。

 

 

EC物流の課題

 


*人材不足

 

ECサイトと利用者が拡大するとともに、EC物流に関する業務量も大幅に増加していっています。しかし、人口減少や少子高齢化は進む一方で働き手は年々減少していて、EC物流の現場においても慢性的な人材不足が大きな課題となっているのです。
働き方改革が進み、ワークライフバランスを大切にする人が増えていますが、物流業界は労働環境や待遇の面から人気があるとはいえず、さらにトラックドライバーの時間外労働の上限規制(物流の2024年問題)も2024年4月から施行開始となっているので、今後ますます人材不足が進むことが懸念されています。

 

 

*サービスクオリティの低下(ミスの増加)

 

業務量が増えているにもかかわらず、人材を増やせないどころか人材不足になってしまうと、当然のことながら一人あたりの負荷が増えて、ミスが発生してしまう可能性が高まります。ミスの例としては、間違った商品の配送、破損した商品の配送、配送の遅延などが考えられ、返品対応やクレーム対応を行わなければならないので、さらに業務が増えることになってしまいます。さらには原因究明やミスの防止策の検討などにも時間を割かなければなりません。
さらに負荷が増え業務効率が下がるだけではなく、ECサイト側からの信頼や消費者からの信頼が低下し、会社の売り上げや利益に影響する可能性も考えられます。

 

 

*コストの増加

 

人材不足を解消するための待遇改善を行うと、どうしてもコストがかかってきてしまいます。人件費だけではありません。ガソリン代の高騰もコスト増加に大きな影響を与えています。建築資材も高騰していますから、保管コストも増加しており、様々な側面でコストの増加が進んでいるといえ、大きな課題となっています。
値上げをしなければコストが増加した分だけ利益が減ってしまいますし、だからといって値上げを行うと取引先が減少してしまうリスクもあります。

 

 

EC物流の課題の解決策

 

 

人材不足、ミスの増加、コストの増加といった課題を解決するために、業務の効率化が必須といえます。そのためにできる取り組みをご紹介します。

 

 

*システムを導入する


倉庫管理システムや輸配送管理システムを導入することで、正確に早く情報を管理することができるようになり、省人化を測れるとともにミスの発生も大きく削減することができます。

 

 

*業務フローを見直し作業を標準化する


属人的な運用をしていると、その人が抜けてしまった時にうまく回らなくなってしまいますし、トラブル発生の際の対応も非常に難しくなります。現状の業務フローを見直すとともに作業を標準化し、誰もが同じように業務を実行できる体制を作ることで属人化を抑えることができるでしょう。

 

 

*アウトソーシングを利用する


自社で倉庫管理や配送作業を行っている場合は、丸ごとアウトソーシングをするというのも一つの解決策です。費用はかかりますが、自社の人員をそこに割かなくてもよくなりますし、サービスクオリティが高まることも期待できます。また、閑散期や繁忙期で外注する業務量の調整もできるので、その点でも効率的といえます。

 

 

 

 

まとめ

 

 

EC物流は、今後も増加していくことが予想されます。また、人材不足、コスト増加といった問題も、ニーズの増加とともに増えていくでしょう。これまで通りで乗り切ることは難しいですから、システムの導入や業務の外注など、自社にあった方法を早め早めに検討していくことが求められます。

 

 

京阪神エリアの「輸送・保管・荷役・流通加工」に関してのご相談は、水岩運送株式会社までご相談ください。
https://mizuiwa-un.co.jp/

お客様と共に考えさせていただき、最適なご提案を致します。