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3PLとは何?メリット・デメリットを含めて解説します

 

物流業界の課題解決の方法として注目されていることの一つに3PLがあり、実際に3PLの導入が進んでいます。
今回は3PLとはいったいどんなものなのか、メリット・デメリットにはどんなことがあるのかも含めて解説していきます。

 

 

3PLとは?

 

 

3PLとは、「Third Party Logistics(サードパーティーロジスティクス)」の略です。サードパーティーとは委託を受けた第3者企業のことで、物流ノウハウを持った第3者企業が荷主から物流業務を委託されて遂行します。ファーストパーティーとは荷主やメーカーのことで、セカンドパーティーとは問屋や卸売業者を指します。
3PLを導入すると、単に物流業務を任せることができるだけでなく、企画・設計部分である物流システムの効率化や新たな体制の構築なども依頼することができます。第3者とはいっても、日本では3PLを運送会社が担うケースもあります。

また、3PLには大きく分けて2種類あります。「アセット型」と「ノンアセット型」です。「アセット型」とは、3PL事業者が自社で物流倉庫や物流システム、車両などを準備し、それらを活用して委託業務を行う形式です。一方で「ノンアセット型」とは、提携している他社の倉庫や物流システム、車両などを利用して委託業務を行う形式です。「アセット型」は自社のリソースを活用することでより高い質のサービスの提供が期待でき、「ノンアセット型」は様々な業者のサービスを選択することができるので柔軟な対応をしてもらえることが多いです。

 

 

3PLの導入が広がる背景

 

 

日本において、3PLは90年代後半から注目を集めるようになっていきました。2020年には、市場規模が3.3億円にも上っています。
このように3PLの導入が広がる背景には、物流業界が抱える様々な問題が関連しています。最も大きな問題としては、長年にわたる人手不足があります。特にドライバーの不足は深刻です。体力が必要かつ拘束時間が長くなりがちであることから採用が難しく、若手の不足が深刻で高齢化が進んでいます。それに拍車をかけたのが2024年問題です。トラックドライバーの年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されるようになりました。この他、EC市場の拡大によって輸送の多様化と増加が進んだことも影響しています。そもそも、従来の物流業務が企業の負担になっていたということも関係しているでしょう。
こうした問題を解決するための手段として、物流の効率化を実現できる3PLの導入が進んでいるのです。また、CO2排出削減などのメリットもありますので国としても推奨しています。

 

 

3PLのメリット・デメリット

 

3PLのメリットとデメリットをご紹介します。

 

 

3PLのメリット

 

 

広がりを見せる3PLですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 

 

・コスト削減

 

物流業務には手間も費用もかかります。倉庫や車両の準備はもちろん、物流システムの導入も必須となっているといえますし、当然人件費もかかります。物流量は常に一定ではないことが多いですが、自社で物流をまかなうと常に一定のコストがかかることは大きな負担となりますが、3PLを活用すれば倉庫や車両の準備は不要ですし、荷量に応じて業務を最適化できます。使った分だけ料金を払う形態が一般的ですので、コスト削減に繋がります。

 

 

・物流品質の向上

 

物流のプロに業務を委託することになりますので、物流業務の品質の向上が期待できます。輸送スピードが早くなったり、ミスが減ったり、丁寧に梱包されたりすれば、消費者からの印象も良くなるでしょう。また、在庫管理も委託すれば、最適な在庫量の保有ができるようになることも期待できます。

 

 

・生産性、売上の向上

 

物流業務を委託することで、限られた人員でもコア業務に集中できるようになります。
開発や営業などに力を入れられるようになれば、生産性・売上の向上も期待できます。人材不足の解消にもつながるでしょう。

 

 

3PLのデメリット

 

 

非常に大きなメリットのある3PLですが、デメリットもあります。ここでは、デメリットについてご紹介します。
デメリットを把握しておくことで、よりスムーズに3PLの導入ができるでしょう。

 

 

・緊急時の対応やイレギュラー対応が難しい

 

自社であれば、緊急時には一時的に人員をさいて対応したり、時間を延長して対応したりといったこともできますし、急遽方法を変更して対応するといった判断もしやすいです。3PLでもある程度は対応してもらえる場合が多いですが、自社ほど迅速かつ柔軟にイレギュラー対応してもらうことは難しいでしょう。契約時に、発生することが予測される緊急事態の共有をしておくことや、どこまで臨機応変な対応が可能かなど、よく確認しておくことをお勧めします。

 

 

・情報共有が難しい

 

物流業務を完全に委託することになりますので、依頼元からの情報共有が十分でなければ最適な提案をしてもらえなかったり、何かしらの不具合が発生したりするリスクがあります。事前の情報共有はもちろん、定期的な情報共有も必要です。
反対に、依頼元が物流現場のことがわかりにくくなるということも考えられます。3PL企業からの情報共有を受けたり、定期的に現場に足を運んだりして、現場の状況を把握できるようにしましょう。

 

 

まとめ

 

 

3PL「Third Party Logistics(サードパーティーロジスティクス)」は、物流企業が抱える人材不足問題や輸送量の増加問題の解決が期待できる方法の一つであるといえます。単に課題の解決というだけではなく、生産性の向上といったメリットも見込めます。
3PLにはアセット型とノンアセット型があり、それぞれに特徴がありますし、3PLサービスを提供する業者も多数あります。自社の物流においてどんなところを改善したいのかを把握しておき、メリットを活かし、デメリットをカバーしながら運用を進められるような業者選びをしてください。

 

 

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